軍服についてWikiより引用


軍服
軍服(ぐんぷく、英:Military uniform)とは軍隊の構成員(軍人)が着用する制服をいう。広義においては近代以前の戦闘員の服装も含むが、通常は近代国家以降のそれをいうものであり、本項では後者の意味の範囲内において記述する。また、軍服は概ね下記のように分類できる。
正装(最上級の儀礼服装、英:Ceremonial full dress)
礼装(式典、夜会、英:Full dress)
通常勤務服たる常装(外出、デスクワーク、英:Service or Ordinary duty uniform)
戦闘服装(戦闘時に着用する服装、英:Combat dress 米軍ではBDU―Battle Dress Uniformと呼ぶ)
なお、
戦闘時に着用する服装全般については戦闘服を参照。
各国の軍服については各国軍服関連記事一覧を参照。

軍服 (大日本帝国海軍)
大日本帝国海軍の軍服(ぐんぷく)とは、明治維新後の建軍から解体(海軍省廃止は1945年)されるまでの大日本帝国の大日本帝国海軍 海軍の軍人が着用した制服のこと。軍服一般については軍服参照。
海軍の制服は、その名称、分類において、歴史的に変更が多いため、見出しにおいては、最終的に与えられた名称を用いる。
大正3年2月26日勅令第23号より前は、「海軍服制」(明治20年8月勅令第43号)中で「正服」・「礼服」・「軍服」など体系そのものを規定し、かつその中で「上衣・帽・袴」など個々の着用品についても規定していた。このような規定の仕方は煩雑なため、新たに「海軍服装令」(大正3年2月26日勅令第24号)を定めて、服装の体系は海軍服装令で、個々の着用品の詳細は海軍服制でそれぞれ定めることとなった。

軍服 (イギリス)
イギリスの軍服(イギリスのぐんぷく)はイギリス軍の軍人により着用される衣類であり、主にイギリス海軍 海・イギリス空軍 空軍、イギリス海兵隊 海兵隊及びイギリス陸軍 陸軍の連隊の制服を指す。本項では陸軍に制服が導入された王制復古以降現在に至るまでの、イギリスの軍服の特徴と変遷及びイギリスが各国の軍服に或はイギリスの軍隊が服飾の分野に与えた影響について述べる。
産業革命は1760年代にイギリスの織物工業から始まった。そのため、イギリスは18世紀後半から服飾に関して大きな影響力を持つようになり、特に男性の服装については当時ヨーロッパ文化の中心であったフランスが英国風を盛んに取り入れたため、世界を主導するようになった。フランスが取り入れた男性用服装の中に英国貴族の乗馬服であるフロック(:en:Frock Frock)風除けのためダブルボタンで襟はステン・カラー、馬に乗る際邪魔にならないように前裾が短くカットされた上着。後部分は長く、左右に分かれるように切り込みが入っている。フロックコート(:en:Frock coat Frock coat)と混同されることも多いが別物である。フロックコートと区別するためにテールコート(:en:Tailcoat Tailcoat)と呼ばれるようになった。その後、背広型の襟が一般的となり、シングルボタンで黒のものが現在の男性用最上級正装とされる燕尾服(:en:White tie Evening Tailcoat)となる)があった。1780年代になるとフロックは男性の標準的な服装として普及し、フランスでは宮廷でも着用されるようになり、軍服にも採用された。イギリス風の服装はフランス革命後更にフランスで好まれるようになり、ナポレオンの大陸軍 (フランス) 大陸軍でもフロックが標準的な軍服となった。また、フロックはイギリスに逆輸入され、軍服としては、陸軍が1850年代まで、海軍では正装として第二次世界大戦後まで使用することになる。

軍服 (大日本帝国陸軍)
大日本帝国陸軍の軍服(ぐんぷく)とは、明治維新後の建軍から、陸軍が解体(陸軍省廃止は1945年)されるまでの大日本帝国の大日本帝国陸軍 陸軍の軍人が着用した制服のこと。軍服一般については軍服参照。
大日本帝国陸軍 旧陸軍では、建軍(藩兵を解散して御親兵や鎮台 鎮台兵を設置する)の頃から政府として服制の統一を図るようになった。当初はフランス陸軍に範をとっていたが、普仏戦争以降は軍服_(ドイツ) ドイツ陸軍の軍服に範をとるようになった。
陸軍の服制は、「陸軍服装規則」や「陸軍服制」(明治33年9月8日勅令第364号)、昭和5年陸達第8号などによって規律されていた。

軍服 (日本軍)
『軍服 (大日本帝国陸軍)』より : 大日本帝国陸軍の軍服(ぐんぷく)とは、明治維新後の建軍から、陸軍が解体(陸軍省廃止は1945年)されるまでの大日本帝国の大日本帝国陸軍 陸軍の軍人が着用した制服のこと。軍服一般については軍服参照。
大日本帝国陸軍 旧陸軍では、建軍(藩兵を解散して御親兵や鎮台 鎮台兵を設置する)の頃から政府として服制の統一を図るようになった。当初はフランス陸軍に範をとっていたが、普仏戦争以降は軍服_(ドイツ) ドイツ陸軍の軍服に範をとるようになった。
陸軍の服制は、「陸軍服装規則」や「陸軍服制」(明治33年9月8日勅令第364号)、昭和5年陸達第8号などによって規律されていた。

軍服 (ドイツ)
ドイツの軍服(どいつのぐんふく)は、1871年から現在に至るドイツ(ドイツ帝国、ヴァイマル共和国、第三帝国、ドイツ連邦共和国、ドイツ民主共和国)における軍服の変遷、および各国への影響について述べる。
第二次大戦後のドイツでは、ドイツ連邦共和国(西ドイツ及び(1990年統一後のドイツ)のドイツ連邦軍の勤務服は立折襟を排して開襟ネクタイ式を採用、生地のグレーも明るめの色にするなどしてナチス時代との差別化をはかった一方、東ドイツ(ドイツ民主共和国)の国家人民軍の軍服(1990年の東西統一まで)は、より旧来のドイツ軍の伝統を踏襲するデザインであった。
帽章には、X字形に交差したサーベルを柏の葉が囲む意匠が用いられ、上部には円形章が着く。

軍服 (ロシア・ソ連)
ロシア・ソ連の軍服(ろしあ・それんのぐんぷく)はロシア帝国(19世紀以降)、ソビエト連邦・ロシア連邦における軍服の特徴と歴史を扱う。また、その他国への影響についても適宜言及する。
19世紀から20世紀初頭にかけて、ロシア帝国はヨーロッパ・アジア両大陸に覇を唱える軍事大国であり、軍服も他のヨーロッパ諸国の影響を受けながら独自の発達を遂げた。ロシア革命の結果ソビエト連邦が成立し、さらに第二次世界大戦後の社会主義陣営の広がりと東西冷戦の中で、世界の二大軍事勢力の盟主となるに至ったソ連軍の軍服は、アメリカ軍のそれと並んで20世紀後半の世界各国の軍服に影響をあたえることとなった。

軍服 (朝鮮半島)
李氏朝鮮の時代までは民族衣装に似た具軍服などが着られていたが、李氏朝鮮末期や大韓帝国時代は軍隊の西洋化・近代化とともに幕末・明治日本軍や清朝の西洋式軍服の影響を受けた。日本からは軍装品を含めた軍需物資の援助を受け、日本で一部生産されていた関係もあり大韓帝国時代の軍装は明治の日本軍の軍装に非常に酷似していた一方でドイツ軍式ヘルメットであるピッケルハウベに似たヘルメットを使用するという辺りは清国軍の影響も見られる。当時の朝鮮半島と周辺諸国の複雑な関係を反映したような軍装であった。
日韓併合後、大韓帝国軍は解体され一部は日本軍に吸収された関係で軍装も消滅したが反日独立組織の光復軍や独立軍、また朝鮮民主主義人民共和国の歴史上では朝鮮人民革命軍(実態は中国の(東北抗日聯軍の朝鮮人部隊の一部、その後のソ連極東軍第88特殊旅団。)において独自の軍装が作られ、ゲリラ軍兵士などが着ていたとされているが詳細は不明である。

軍服 (アメリカ合衆国)
File:Joint Chiefs of Staff 2001.jpg right 300px thumb 2001年当時の統合参謀本部委員達。左端と左から3人目が空軍将官(片方は参謀総長)、左から2人目と4人目が陸軍将官(片方は参謀総長)、右から2人目が海兵隊総司令官、右端が海軍作戦部長。
アメリカ合衆国の軍服(アメリカがっしゅうこくのぐんぷく)では、建国以来現在までのアメリカ合衆国における軍服の特徴と変遷、および世界各国の軍服に与えた影響について述べる。
18世紀後半にイギリスから独立したアメリカ合衆国の軍服は、旧宗主国のイギリスと独立以来民主主義の手本としていたフランスのデザインに影響が見られるが、早い時期から独自の進歩が見られた。アメリカにはヨーロッパ諸国のような王侯貴族が存在しないため士官の制服にも貴族的な装飾が必要とされず、全体に実用性が重視された。この事は20世紀の軍服に求められるコンセプトに通ずるものであった。また、19世紀初頭には世界に先駆けて既製服産業がアメリカで興り、1850年代にはミシンによる大量生産が行なわれた。このようにして、19世紀中にはアメリカが軍服に関して世界を主導する下地が出来上がっていたのである。そして、第一次世界大戦が国家の総力戦 総力を挙げた近代戦となり、終戦によりヨーロッパの君主制が衰退したため、軍服に関してもアメリカの地位は確固たるものになった。

軍服 (架空世界)
軍服 (架空世界)では、さまざまなフィクション作品の登場人物が着用している軍服またはそれに準ずる制服について述べる。
映画、漫画、アニメ、特撮などの媒体において、とりわけサイエンス・フィクション SFないしファンタジーのジャンルに属する作品では、しばしば「惑星間戦争」や「架空の王国」または「悪の組織」といった設定がなされる。そして、その設定にリアリティを持たせるためのディティール設定である詳細な「組織描写」(部署や階級等)を読者・視聴者に目に見える形で印象付けるため、登場人物の服装にも現実世界の軍服に似た設定がなされることが多い。
全体的な組織描写以外に、主要な登場人物においてはその身分・地位・立場・資質等を象徴して個々の「キャラクター描写」の一環をなす一方、劇中で戦いを演じる組織の「軍服」のデザインの差が、「敵・味方」「善・悪」を象徴する役割も果たす。これらはある意味、歴史映画、時代劇、戦争映画で培われたノウハウの応用といえる。







メインページ
http://www.acuto.co.jp/
携帯ページ
http://mobile.acuto.co.jp/